強い日差し、蒸した空気。汚染こそすでにないが、エネミーの徘徊するため、人の行き来は少ないオゼット湿地帯。

そこを行く少女が二人。一人はピンク色の髪の毛の、どこか未来的な格好をしたニューマンの少女サリサ。もう一人は湿地帯には似つかわしくないドレス姿、長い黒髪をツインテールに結わえたヒューマン少女、マリジェリカ。

二人はシティの依頼でここを調査しに来たハンターズだ。

調査と言っても広大な土地故、多くのハンターズがここを訪れており、二人もすでに何度もここに足を運んでいる。そしてそのたびに、


「マリジェリカー、またタコがタコがぁ〜><」

サリサはタコ……この湿地帯の大型エネミーに熱烈なアプローチを受けていた。

「まったく、湿地帯に来る度に……お前は本当にタコに好かれるな(−−」

「良いからたすけてよぉ〜><」

「ああ、解ったから少し待て。今チャージ中だ」

言うが早いか、箒型の杖を片手に炎の魔法を放つ。

炎に焼かれたタコはたまらず、巨大な体躯をうねらせサリサから足(手?)を離した。

(あ、なんか旨そうだよ)

傍らのクロネコ型マグがぼそりと何か言った気がした。

「ジャッド……?」

チラリと視線を送るがいつもと変わらず、すましたようにふよふよと飛んでいる。


ビタンッビタンッ


自分を忘れるなと言わんばかりにタコが触手を足場に叩きつけて自己アピールを始めた。
巨大な駄々子に視線を戻す。

「サリサ、気を抜くな」

「もちろん! 行こう、マリジェリカ!」


二人は巨大なエネミーを前に恐れる事無く武器を構えた。

(公式:ファンタシースターゼロ
(勇者屋キャラ辞典:マリジェリカ・テリエ・ソレール
Cg180←BACKNEXT→Cg182
ファンタシースターゼロ CG01>CG2

Copyright(c)2005, オリジナルイラストサイト 「勇者屋本舗」 All rights reserved.

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送