2008年7月
「おそろいなのは嬉しいけれど……」
龍刹を失って以降、毎日自分を責める様に動いていた旋璃亜。そんな彼女を見かねたミリアは、ある日、旋璃亜を海に誘った。

「旋璃亜、新しい水着の献上があったのですが、海に行きませんか?」

優しく微笑みかけ、誘う。

「私にはそんな事している余裕はありません」

キッと視線を細め、ミリアに答える。

「そう? 貴女とおそろいで作ってくれたから、是非一緒に行きたかったのだけれど……」

表情を曇らせ、ため息混じりに話すミリア。
その顔をみた旋璃亜は息を詰まらせた。

「わ、解りました姉様。今回だけ、同行させて下さい」」


基本シスコンの彼女が、そんなミリアの顔を見て「行きたくない」等と言えるはずもなく……二人は海へと向かった。

……

まだ強くはない初夏の日差し、広がる白い砂浜、美しいアクアマリン。
海に着き、早速着替えた二人は浜辺で初めて互いの水着を見せ合った。

豊満な胸、くびれのはっきりと解る美しいライン。ローレグを見事に着こなし、何気ない動きにすら艶っぽさを感じさせるミリア。

それに対し、腰は綺麗なラインを描くモノの、あるのかすら怪しい胸のために、胸のビキニが布を巻いた様にしか見えない旋璃亜。

おそろいの水着故に残酷なまでに見せつけられる体型差。
姉でなければ、誹りの一つも出たかもしれないが、旋璃亜はミリアに(主に胸を)見とれ、その残酷さに気が付かなかった。

……暫く見つめた後、自分の胸に視線を移す旋璃亜。無い……殆ど。

(明日からはバストアップの修行も始めよう!!)

ヘルムニプルの青い空の下、少女は堅く誓うのだった。


(勇者屋キャラ辞典:ミリア旋璃亜
2008/62008/8
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