2007年11月
「ハローウィナー!」
もうすぐハロウィン、お化けの行列。
そして、欠かせないジャック・オー・ランタン。
敬虔な神教徒であるマリエスタは、毎年このイベントに参加していた。

カボチャから目、口、鼻の部分をくりぬき、用意していた人形にセットすると、見事なジャック・オー・ランタンが完成する。

「おかーさん、コレ面白いね〜」

上手くできあがるとルミアが喜ぶのでマリエスタお手製のジャック・オー・ランタンは年々凝った作りになって行く。
今年も嬉しそうなルミアを見られて、一緒に微笑むマリエスタ。

しかし、ニコニコとした二人の背後に、小さな影が忍び寄っていた。

(ふっふっふ、驚かせてなんぼだよ。マリエスタ君!)

つい先日から居候していた閃那。この祭りの概要を聞き、是非ともいたずらしようと画策していたのだ……!
二人がお風呂に立ったのを見計らい、カボチャの人形に潜入する閃那。

(ふふふ、早く帰ってこい〜♪)

皆の驚く顔を想像してほくそ笑む。
程なくしてルミアがカボチャの前に戻ってきた。ニコニコと人形を見ている。今だっ!

「ケケケケ! トリック オア トリィート!

緊張して語尾が上がってしまった。
突然動き出したジャック・オー・ランタンに目を丸くするルミア。しかし……。

「……とりっく おあ といーと? んと……おかーさん、いーとってなぁに?」

(……へ?)

先を予測して大汗をかく閃那inジャック・オー・ランタン。

「ふふふ、英語に興味が出てきたの? 「食べる」よルミア」

にこやかに答えるマリエスタ。

「とりっくおあといーと……いたずらか、食べるか……」

その時閃那は、ルミアの目が光ったのを見た気がした。

「たべるー!!」

「あらあら、ルミア、カボチャを食べる時は良く噛んでね」

(う、うわぁ〜〜〜〜〜〜〜)

数秒後、閃那はルミアの口からサルベージされる事となった……。


(勇者屋キャラ辞典:マリエスタ九水ルミア
2007/102007/12
Copyright(c)2005, Yuusyaya Honnpo All rights reserved.
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送